委員長あいさつ

兵庫県眼科医会女性医師の会である淑瞳会は、昭和57年7月、当時の県眼科医会会長の有沢先生のご発案で、第1回目の会合が開かれました。

その後、年1回総会が行われています。県内の女性医師だけでなく、大阪や京都や岡山など近隣の女性医師の先生方にもご参加いただき、親睦や意見交換の交流を続けてきました。

現在兵庫県では約700名の眼科医会会員のうち女性は約300名と、40%を超えており、男女同数となる日もそう遠くないと思われます。

女性医師は、女性という性の特質上、家事や育児や介護の責務を負いながら、また男性に比べ種々のハンディを抱えながら、勤務しなければなりません。男性と同等に評価されるためには3~4倍の努力を必要とするといっても過言ではないと思います。

そこで、女性医師がその英知を結集し、先輩後輩を超えて親睦を図りつつ各領域の最新のトピックスを学びながら、時代の流れに遅れを取ることなく、女性の能力を最大限に活かすべく切磋琢磨することは、きわめて有意義ではないでしょうか。

今回、淑瞳会委員長をお引き受けするにあたり、これまでの淑瞳会の伝統を大切に守りつつ、女性医師がその能力をフルに発揮できるようお役にたてる会として、淑瞳会を位置づけたいと思いました。

具体的には、①プロフェッショナルとして生涯にわたり研鑽をつみスキルアップを図る、②会員同士が出身大学や世代を超えて交流を深め、困った問題があれば互いに助け合い、女性医師の要望を医会へと汲み上げる、を目標に淑瞳会を発展させていければと考えております。

そのために、せっかく貴重な時間をやりくりして参加していただくのですから、第1部は眼科の最先端の知見にキャッチアップできるよう、学術講演会を今後も行っていきたいと思っています。第2部の懇親会では、素敵なコンサート、おいしいお食事で、日ごろの疲れを癒す楽しいひとときを過ごしていただきたいと思います。さらに世代や立場を超えて互いに親睦を深めながら、育児や家事、診療に役立つ情報交換を行い、女性医師の悩みや要望を眼科医会へと届ける「橋渡し役」を淑瞳会が担い、女性医師の活性化に繋げることができればと願っています。

皆様のより一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

淑瞳会委員長