【認定事業】
場 所:兵庫県医師会館 2階大会議室ならびにzoomによるハイブリッド形式 (会費無料)
時間:14:00~18:30
一般演題 (14:00-17:20) (発表6分/討論3分)
座長:宮崎千歌(県立尼崎総合医療センター)
- 兵庫医科大学眼科における兎眼の背景
○中村 葵1、吉村彩野1、三原 顕1、細谷友雅1、佐々木香る2、五味 文1
(1.兵庫医科大学 2.関西医科大学)
- ステロイドテノン嚢下注射中に発症したExophiala xenobioticaによる真菌性強膜炎の一例
○鳥羽山千尋、長井隆行、槃木悠人、曽谷育之、曽谷 令、盛崇太朗、中村 誠
(神戸大学)
- 15歳男児に発症したintrapapillary hemorrhage with adjacent peripapillary subretinal hemorrhage(IHAPSH)の1例
○鉄本 遼1、安田絵里子1、土橋一生1、厚見知甫1、中井駿一朗1、前田祥史2、大西 健1、原ルミ子1、中村 誠3
(1.加古川中央市民病院 2.前田眼科 3.神戸大学)
座長:佐藤孝樹(兵庫医科大学)
- 白内障手術における新しい創口閉鎖手技の有効性について
○池内英祐、楠原仙太郎、中村 誠
(神戸大学)
- 分散型OVD(Ophthalmic Viscosurgical Device)の排出形状の違いとそれに関連する要因について
○椋野洋和1、吉田友佳子1、松野裕樹1、廣瀬美樹1、島田由布1、山中弘光1、
渡邊一平2
(1.新長田眼科病院 2. 生化学工業株式会社)
- シリコンマイクロチューブを使用した眼内レンズ強膜内固定術眼外法
○長谷川実茄、三浦真二、徳永敬司、大塚斎史、窪谷日奈子、藤原りつ子、明石梓
(あさぎり病院)
座長:田片将士(兵庫医科大学)
- プリザーフロ®︎ マイクロシャントを用いた濾過手術後の早期術後成績
○廣田茉莉佳1,2、宇山紘史1,2、藤原雅史1,2、吉水 聡1,2、横田 聡1,2、山本庄吾1,2、
宮﨑稚子1,2、五十嵐沙織1,2、広瀬文隆1,3、栗本康夫1,2
(1.神戸市立神戸アイセンター病院 2.神戸市立医療センター中央市民病院
3.新神戸ひろせ眼科)
- プリザーフロマイクロシャントの初期成績
○金森章泰1,2、金森敬子1、吉田友佳子3、松野裕樹3、廣瀬美樹3、椋野洋和3、
山中弘光3
(1.かなもり眼科クリニック 2.神戸大学 3.新長田眼科病院)
- 線維柱帯切開法(眼内法)術後早期に施行された線維柱帯切除術の術後1年成績
○岡 隼生、坂本麻里、荒井実奈、高野史生、盛崇太朗、上田香織、中西裕子、
中村 誠(神戸大学)
- 西宮市医師会発アイフレイル対策活動への第一歩
報告~お薬手帳への緑内障シール貼付を中心に~
○保科幸次1、伊賀俊行2、山縣祥隆3、山本修士4、細谷友雅5,6、田片将士6、
曽谷拓之7、石川裕人6,8、五味 文6
(1.ほしな眼科クリニック 2.伊賀眼科クリニック 3.山縣眼科医院 4.仁眼科医院
5.うぐいす眼科 6.兵庫医科大学 7.佐用共立病院
8.みらい眼科皮フ科クリニック)
座長:今井尚徳(神戸大学)
- 網膜剥離術後の斜視に対する治療成績
○楠 直弥、望月嘉人、木村亜紀子、山寺克英、増田明子、五味 文
(兵庫医科大学)
- 内境界膜鑷子の把持力および剛性の検討
○片上香菜、山田裕子、曽谷育之、今井尚徳、中村 誠(神戸大学)
- 視線解析装置による健常者の横スクロール表示される文章での黙読評価
○桂 大和、横山 弘、田片将士、神田寛行、関谷友宏、五味 文
(兵庫医科大学)
座長:楠原仙太郎(神戸大学)
- Pachychoroid Neovasculopathyに対する抗VEGF薬併用光線力学療法の2年成績
○上村彩香、岸 真椰、三木明子、松宮 亘、今井尚徳、楠原仙太郎、中村 誠
(神戸大学)
- 偏光感受型光干渉断層計による他家iPS細胞由来網膜色素上皮凝集紐移植患者の観察
○五十嵐沙織1、松崎光博1、万代道子1、戸谷皇太2、山本 翠1、山成正宏2、
酒井大輝1、前田忠郎1、平見恭彦1、杉山 聡2、高橋政代1、栗本康夫1
- 神戸市立神戸アイセンター病院 株式会社トーメーコーポレーション)
- COVID-19前後の視神経炎臨床像の比較
○根本貴大、望月嘉人、木村亜紀子、増田明子、五味 文(兵庫医科大学)
- 梅毒性ぶどう膜炎の臨床像の検討
○福島直樹1、松宮 亘1、槃木悠人1、増田理沙1、酒井大輝2、曽谷 令1、
曽谷育之1、山田裕子1、楠原仙太郎1、中村 誠1
(1.神戸大学 2.神戸市立神戸アイセンター病院)
〇特別講演
座長:中村 誠(神戸大学眼科)
17:30-18:30
「ぶどう膜炎診療の現状と未来」
園田康平 (九州大学大学院医学研究院眼科学・教授)
ぶどう膜炎は全身炎症疾患、感染症、悪性腫瘍など多種多様な原因によって起こります。最初にこの3つのどれに当たるのかを診断することは極めて大切で、場合によっては適切な眼内液検査を行う必要があります。初期に仮に原因病態の確定ができなくても、大きく治療方針を決める上で間違わないコツを心得ておく必要があります。
全身炎症疾患による内因性ぶどう膜炎については、治療はステロイド一辺倒と言われてきましたが、近年難治性病態に対し免疫抑制剤・生物学的製剤などの選択肢が可能となりました。特にベーチェット病など、多くの患者が福音を受け、以前は失明していた重症患者が視機能を保てるようになりました。一方、これらの薬剤を的確に使いこなすためには、より深い病態の理解が求められます。
病態理解の第一歩は、正確な病状把握です。近年、画像機器が進歩しぶどう膜炎の分野でも大いに診断に役立っています。また採取検体解析も進歩し、病理検査、抗体検査、サイトカイン検査、PCR検査など組み合わせて解析することが可能です。我々はMass Cytometryを用いて患者検体に含まれる炎症細胞を網羅的に解析する試みを行っています。これにより治療前後の免疫細胞サブセットの全ての変化を捉えることが可能であり、病態や薬物治療の効果を理解する上で有用です。
本講演では最近の我々の取組を中心にぶどう膜炎診療の課題を挙げ、今後のあり方を考えてみたいと思います。
お問い合わせ 神戸大学 眼科
mail:ganka2@med.kobe-u.ac.jp
Tel : 078-382-6048